定期検診〜予防歯科〜

 まちなかで患者さんにお会いした時に、「悪くなったら行くわ」、「痛くなったらお願いね」と声をかけて頂くことが多いです。まだまだ「歯医者は悪いところを治す」と言う考えの方が多いと思います。しかし、体の病気と同じように、歯の病気も進行すると治療にかかる期間も長くなりますし、予後(その後の歯の状態)もよくない場合が多くなります。「年をとったら(老化現象で)歯は失われていくものだ」と思っておられる方がたくさんいらっしゃると思います。実際に今の日本の現状ではその通りです。しかし、本当はそうではないことが次の表からも分かります。

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 欧米では、治療ではなく、このメンテナンスに力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上しました。スウェーデンでは、幼い頃から予防歯科を受けて歯を大切にしており、歯医者さんには治療のためでなく、歯の汚れを除去し、歯や歯肉の健康チェックという予防のため(メインテナンス)に行くのが当然と考えられています。これはアメリカやヨーロッパ各国も同じです。 

 定期的にチェックを受けていれば、あるいは初期の段階で疾患を発見でき、治療を早期に行うことができれば歯を失うリスクを抑えることができるのです。痛みや気になるところの処置を優先して行うのはもちろんですが、治療の終了後はどうしてこのような状態に至ったかの原因をしっかり把握して同じ轍を踏まないようにしていくことが重要です。